ガイアの夜明け 感想

『企業の【埋もれた技術】を生かせ』~今日の「ガイアの夜明け」感想~

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

今日のガイアを3行で

・今日本には146万件の特許があるが半分が使われていない
・富士通の「チタンアパタイト」と「和紙の生地」が合わさり新たな抗菌素材が出来ました
・キングジムでは他社の技術を色々と利用して変な商品を沢山作っているそうな。失敗は成功の元!

埋もれた特許

特許とは、発明した個人や企業などが独占的に使用できる権利です。
特許制度が日本に出来て130周年だそうです。
特許第1号は彫刻家の堀田瑞祥のさび止め塗料だそうです。
漆、鉄粉、生姜、酢・・・を使うとか。

霞ヶ関にある東京特許・・・じゃなくて、特許庁
9-16Fが特許を審査するフロアとなっていまして、38分野、審査官1700人が申請内容を吟味していました。
1つの袋の中に1つの出願書類がありそれがうずたかく積まれています。
出願は年間33万件。取得まで平均1年8ヶ月かかるそうな。

そして特許の有効期間は20年です。
今でも特許は年間26万件取られているそうです。

2013年の特許取得数。
1位はパナソニック7063件
2位はキャノン5793件
3位はトヨタ自動車5387件
と、名だたるメーカーが並んでいます。
富士通は8位の3516件でした。

しかし有効な特許は146万件ありますが未利用件数は71万件とほぼ半分。
その特許を生かそうという試みが始まっているようです。

富士通の特許

川崎市に生まれた富士通。昭和10年創業で16万人を抱える大企業です。
情報通信機器メーカーとして名を馳せています。

その富士通の川崎工場地下にはお宝が埋もれていました。
「特許技術」

金属を加工することで、色を塗らなくても色が付く技術とか。
クマの形のダッシュボードにつけるカーナビとか。
鼻にアルコール検知センサーまでついている優れもの。

・・・製品化はされていません。
段ボールに「クマ」と書かれているのがシュールでした。
10年前に特許を取得した車載入出力装置だそうです。
確かに使い物にならないですねぇ・・・

そういう埋もれた特許も、持ち続けるには膨大な費用が掛かります。
富士通が取得した特許は10万件。特許を取ると国に対して権利料を払う訳ですが、年間数十億円維持費に掛かっていて負担となっているそうな。
それを少しでも活用しようという試みが富士通で行われるようです。

富士通の特許+中小企業

知的財産権本部の吾妻さん
各部門を訪ねて使える技術がないかを聴いて回ってました。
スマホを1台持てばタブレットになるという発想で考えた。折りたたみパネル・・・配線とかの問題で実用化されずだそうです。
今使えば金になりそうですが。

吾妻さんも元技術者で道路交通情報システムの開発をしていました。
「技術が使われることによって発明した人が社内でなくても外で製品になればモチベーションが上がる。」

技術者だからこそ解るということで動き出したようです。
それを聞きつけて全国の自治体から問い合わせが殺到。
地元の中小企業に使わせて欲しいと引き合いがあるそうです。

その中から1つの会社に目をつけたようです。

和歌山県高野山の麓の町工場「林撚糸」
創業昭和7年の小さな町工場です。

素材を撚って(よって)糸を作る会社です。
林撚糸では得意としているのは、和紙の糸

和紙を糸にするという技術を持っています。
和紙の糸は綿より軽く吸水性に優れています。
洗濯も出来るそうですよ!

今は4代目が町工場の社長です。
父が和紙の糸を考えたそうですが急逝してしまい・・・引き継いだようです。

富士通はこの会社と何をしたいかと言えば・・・「白い粉」
富士通が開発した白い粉チタンアパタイト
紫外線に当たると大腸菌やウイルスを分解する抗菌作用がある粉で、紫外線に当てると8時間で菌が無くなる程。
携帯電話やキーボードなど人の触れるところに使おうと思ったそうですが価格に見合う需要や利益が無いとなり使われないまま放置されていたそうです。

それを和紙に混ぜて糸にして、抗菌作用のある生地を作ろうじゃないかという物でした。
和紙になら簡単にチタンアパタイトが使えますしね。

林撚糸さんでも了承して早速チタンアパタイト和紙で糸を作り始めますが・・・やっぱりすぐに上手くは行きません。
父親などが残してくれた代々続く経験やノートなどの記録類。
それをほっくり返して試行錯誤していました。

そしてやっと糸が出来たので次は生地づくり。
これもまた和歌山市内のニット工場「大畑ニット」

この道60年のベテランが待っていました。
早速生地を作り始めるもやはり上手く行かず穴だらけの生地が出来あります。
しかしそこはベテランこちらも試行錯誤で立派な生地を作り上げました。

そしてついにポロシャツが出来上がります。

「洗濯せずに3日間着てみましたよー。寝るときも風呂以外は着ている。臭わないでしょー」

という・・・何ともハードな試着テストが行われていましたが(笑)
かがされる方も何とも言えない評定してましたが。

そして完成した商品が
ワシテックスFT1
富士通の特許を使って作った新製品
抗菌作用があり、和紙が使われているから綿より軽く吸水性がありますのでスポーツウェアなどに最適だそうです。
富士通としては特許使用料として1枚売れる度、価格の数パーセントが入るようになっています。

衣料品だけではなく、交通機関や、医療現場や、宇宙飛行士の服などに使われないかと期待が高まっています。

「JAXAがダメならNASAに行かないと」なんて富士通の吾妻さんは売る気満々でした。

「足を運んで中小企業と議論をしてものづくりをしていく。合わせ技にすることで色々な物が出来ると思う」
と、これからも富士通特許には注目があつまりそうです。

キングジムの発想力

東京千代田区にある「KING JIM」
普通に会社勤めしていたら絶対お目に掛かりますよね「キングファイル」
ありますあります。
累計5億冊売れてるそうな。

そして、もう1つは「テプラ」
使ってますわ。
キングファイルとテプラは最強のコンビですよね!
キングジム的にも鉄板商品です。

とはいえ、昨今は書類をPCに置いておく時代になったので危機感を持っているようで。
新商品の開発に力を入れています。

ゴミを取る「コロコロ」これをスマホに使えないかと開発したiコロコロ
スマホやタブレットの画面を綺麗にするやつです。見たことあるなぁ。一時話題になりましたね。
10万個を販売したそうです。

そしてミキサーの回転技術を生かし小さな洗濯機を作りました。
オフィスの給湯室向けに開発したスウォッシュ
これも見たことあるなぁ・・・売れてるかは言ってませんでした。

さらには、静電気で書類などを貼り付けて磁石や画鋲がいらない掲示板「ラッケージ」
マウスとスキャナが合体した物なんてのもありました。あったあった。
書類棚には「キングファイル」そこに収まるボックスの中には・・・圧縮された2つの物。
寝袋とエアマクラ! 社内で泊まるように! ブラック企業御用達!?(冗談です。

キングジムではこういう他社の技術を利用して商品を開発しているようです。

社長の宮本さん。
「基本技術を最初から開発してたら間に合わない。確立された技術、枯れた技術、そういった物を使いキングジムらしいものをつくる」

そう熱く語ってました。

そのキングジムの開発本部。皆がフリーダム。発想するための職場だなぁという感じ。
フィギュアが並んでたりはお約束ですね。皆好き好きに作業をしていました。
そんな開発本部は47人いるそうです。

そして定期的に開発本部のメンバーがアイデアを提案する会議が行われています。
営業や広報など各部署の責任者が判断するそうです。

「デジタル迷子ひも」
スマホと連動して音が鳴るキーホルダーで・・・カバンとかにつけておいてスマホで操作すると音が鳴るというもの。
物をなくす人にはぴったりかも・・・です。

これはすんなりプレゼンが通り「ゴー」さいん。

「中に入れる物によって大きさを3つに変えられるポーチ」
・・・いるのかこれ?と私は思いましたが、案の定「反応は悪い」ものでした。

「意外に大きさが変えられる物は無かったよね~」と賛同したのは2人のみ

そして判断は「ゴー」さいん
キングジムでは1人でも賛同すれば商品化が決まるそうです。

社長談
「やってみなきゃわからないってのが現実。ダメ元でやってみるのが基本方針」

そんなキングジムには失敗作が大量に眠ってました。

「鍵をかけられるファイル」
ファイルごと持って行ったら終わりじゃないかで売れなかったという。当たり前の商品

25年前の商品では、テレビのリモコンをヒントに開発したカメラ
レンズを被写体に向けて撮影するという物。
撮った写真をプリントすることの出来る画期的商品でした

ただ・・・ファインダーがない。狙い通り写るか解らない。写真の解像度が低い!
最悪の商品で売れませんでした。そりゃそうだ

そんな風に倉庫には売れなかった商品が詰まれていました。

「ヒット商品の裏には失敗がある。10個に1個当たればいいといっている。何故売れなかったのかを皆で勉強する。担当者は悔しいが次こそヒット商品を作ろうと頑張る」

確かに失敗に学ぶのは重要ですね。

そして新たな開発の様子が
ソニーの液晶テレビを設計する技術者だった2年前転職しキングジムに来た人。
いきなり作ったのが「ラッケージ」静電気で紙を貼り付けられる掲示板でした。
販売から半年で1万台を売り上げるヒット商品になりました。

その人が次に目をつけた技術が「蓄光」
太陽や電工などの光を蓄えて暗いところで光る技術です。

そして特許庁で特許を調べ京都にあるエルティーアイという会社を見つけました。社員10名の小さな会社です。
ここでは蓄光シートを作っていて、セブンイレブンの誘導標識や京都市消防局のはしご車に使われているそうです。
緑色に光るあの素材ですね。

ただこのLTI。
蓄光シートを使った防災用品シェアナンバーワンという企業でした。

「このレベルで発光するのは国内で殆ど無い」というほど他の会社より明るく長く光ります。それが特許でした。

その技術を利用し作り上げたのは

「蓄光シートをボードに貼り紫外線ペンで文字を書くという光る文字の掲示板」でした。

紫外線ペンで文字を書き暗くすると光り始めるというもの。
まずは開発部内での会議が行われました。
縦にも横にも出来てコンパクトに収納できますし良い感じかと思いきや・・・
思いを寄らない指摘が。

「うちの商品って変わった技術枯れた技術を使うけど小さいなりにもニーズがあるはずと作る」

これは何に使うか解らない
アイデアが良いがどんな人がどんな場面で使うかが解らないと言われてしまいました。

逆に言えばそれが明確になればGOがでそうな勢いでした。

え? あれは「部屋を暗くして行うプレゼン」で使えば良いじゃないですかね?
プロジェクター使う時って暗くするんだからその時に使えばいいっしょ。
それ以外に使えます?w

そんな感じでキングジムでは2014年41種類の新商品を発売したそうです・

社長の宮本さん
「それぞれの専門メーカーは素晴らしい技術を持っている。それを私たちの発想でこんなものいつかったらどうですかと。宝の山はまだまだ転がっていると思う」と熱く語っていました。


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