※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。
誤字脱字、支離滅裂となってますがお気になさらず
『「復興への道」第15章 甦れ!三陸の水産業~漁師と企業の新たな挑戦~』
宮城県女川町から始まりました。
震災後から比べると随分と雰囲気が変わりました。
綺麗な更地になり。
工事用の土砂が運び込まれ……ただ更地なんですよね。
ガレキが思った以上に撤去されていたのには驚きました。
9割が撤去されて再利用されるそうです。
そして女川には、カタールから提供されたあれがありました。
「多機能水産加工施設 マスカー」
貸し冷蔵庫ということのようでして。20億円の寄付で建設されました。
ただ冷蔵庫はがらがら…。
どうしてかと言う理由ですが。
女川魚市場買取人協同組合の方が仰るには。
「女川の水産加工業者の多くが津波の被害を受けた。根こそぎやられてしまった…加工屋がない」
「魚をとっても加工会社がないとダメ。加工会社がなければ漁船が入ってこない。受け入れ体制が出来て初めて人が戻り雇用が生まれる」
要するに産業として根付いていた訳で、何か一つだけが解決しただけではどうにもならないと言う事のようです。
そこが復興の難しさなんでしょうか…
と、言う事で今日のガイアは水産業のお話です。
【株式会社宮城県狐崎水産6次化販売】
オフィシャルサイトはこちら↓ ちょっとでも支援。ただ直後は混んでいるので注意。
http://www.kitsunezaki.com/
6次産業と言えば、今後注目のキーワードですね。
それを会社名に入れた企業が、宮城県石巻市の狐崎にできました。
狐崎は30世帯が暮らす小さな漁業の集落でしたが津波にやられてしまいました。
浜の暮らしを支えていた牡蠣の養殖施設が壊滅。
漁師18人の内5人が廃業するという事態に。
個人じゃどうにもならない…という気持ちから、皆で出資し去年7月株式会社を設立したそうです。
設立の目的は、養殖して下ろすというやり方から脱皮しようという思いからでした。
「商品を作って消費者への直接販売する!」
と、作り出したのは、缶の中に殻付きの牡蠣が入っている「岬焼き牡蠣産直セット」3150円
缶がそのまま蒸し器になるそうでして。
水を入れてコンロで缶ごと火にかけると、10分足らずで蒸し上がるというもの。
殻を明ける器具もくっついてきて、ぷりぷりの牡蠣が楽しめます。
12月発売以来1000セット以上売れたそうです。
いや…あれは手軽で上手そうでした。
牡蠣を美味しく食べて貰おうと知恵を絞って生み出した商品ということでシンプルですし良いアイデアだなぁと。
「震災前はこういうことは考えてなかった。カキ剥いて出荷していただけ。今は手軽で簡単な商品をどうできるか考えている」
自分達で考え商品にしていく喜びですよね。
漁業だけではなく、加工から販売までを手がける6次産業
酪農業などでも盛んに行われ始めていますが、漁業でも広がりを魅せているようです。
漁師の方は、付加価値をつけることで高値で販売する事が出来る。
消費者は、割安で新鮮な物を買うことが出来る。
中間マージンがないですからその分安いですからね。
なので、ある程度Win-Winの関係となっています。
会社では、銀行から融資を受けて。
付加価値を高めるために大がかりな設備も導入。
それが、マイクロバブル除菌装置。
殻の中まで泡が入り込み除菌ができるそうです。食の安心安全もしっかりと。
放射能検査も定期的に行い、基準以下であることを確認しているそうです。
更には、普段は口べたな漁師さんが頑張って接客までしていたりと少しずつ販路を拡大していました…が。
そうは甘くないですよね。
売り上げは激減。焼き牡蠣セットも売れなくなってしまったようです。
ここら辺は広告宣伝力ですよね。こういうのがあるのは一切知りませんでしたし。
知っている人で一巡してしまったらそれ以上は売れないのでしょう。
そこら辺の専門家が1人いれば違うんですけどねぇ…
何とか売れる商品を作ろうと、「耳吊り」という手法を使い牡蠣の実入りを良くし。
居酒屋チェーン店に売り込みを欠けていました。
1個315円で提示しましたが250円に値切られてしまいましたが…。
「会社作ったばかりで成功するとは思っていない」
「苦しい時もあるけど自分達のカキの良さを消費者に分かって貰えれば」
と、頑張っていましたが。
ここは漁師さん達だけではなく、販売宣伝ができる売り込みもキッチリできる人をある程度そろえた方がと思ってしまうのは私だけでしょうか。
ガイアの効果でしばらくは売れるかも知れませんけどね^^;
【ヤフーJapan】
言わずと知れたヤフー
国内最大の検索サイトを運営していて1日平均17億アクセス。広告料などで売り上げ3247億円の企業です。
去年の4月に二代目社長となりました。
二代目社長のモットーは「爆速」全ての業務をスピード感を持ち進める事だそうです。
被災地を視察した後、
「IT企業として何が出来るかを考え続けて来た。ネットを使い物を売ったり物を売れる人育てるのが得意。なんとしてもこれはやるべき」と。
宮城県・石巻市にヤフーの石巻復興ベースというのを立ち上げました。
そこにエース社員を送り込みます。
「三陸の海産物を使った魅力的な商品を作るのが任務」
赤字覚悟ではなくきちんとしたビジネスとして成功させなければならない!
という大きな目標を達成すべく動き出していました。
投入されたエース社員は家族を連れて石巻へ引っ越し。
「被災地のビジネスを軌道に乗せるまでは東京に戻らない」という決心のようです。
1月下旬に新たな商品開発に乗り出していました。
石巻市牧浜。訪ねたのは、牡蠣の養殖を再開した鈴木さん。
実は三陸の牡蠣は、冬場よりも3月,4月の方が美味しいそうでして。
なのに宮城県産の牡蠣は12月をピークに値段が下がるという状態に。
確かに冬の食べ物というイメージが強いですしねぇ。
そこで、春先の美味しい牡蠣を作った商品を作れば、Yahooにも漁師にもメリットがあるのではないかと考えたようです。
そして、「服部栄養専門学校」の講師達の力を借りて完成したのは
牡蠣とムール貝のトマトリゾット
http://store.shopping.yahoo.co.jp/otr-ishinomaki/s04-005.html
…?
宮城県の仕出し料理屋さんが作る事になったようです。
「石巻で製品化することが支援になる」
確かに。地元で雇用を生み出せるようにならないと行けませんからねぇ。
こういう取り組みは今後も続けていくそうです。
「自分は魚を捕れないし、さばくこともできない、本当の意味で売ることも出来ないので、色々な人を繋いで自分のアイデアを載せて、最後はWEBやITで役に立てれば…」
と、エース社員の方は言ってました。
ただ…リゾットは…んー。んー。私の趣味ではありませんでした。
【株式会社オーガッツ】
公式サイト↓ 支援支援!
http://oh-guts.jp/
宮城県雄勝湾
ここではホタテの養殖が行われているそうでして、日本でも有数の産地だそうです。
津波の被害を受けましたが…復活。
ここでも6次産業が行われていました。
生産者が直接消費者へ…私たちが作った物を自分達で加工して発送している!
ホタテというのは、水揚げしたばかりだとフジツボとか色々くっついて大変なことになってます。
それじゃ都会の人は買いません。見た目が汚いとねぇ…
まずは機械に入れてごりごりやると結構綺麗になります。
そこから金タワシなどで手作業により綺麗にしていって売り物にするようです。
仲買に出すと1枚80円ぐらいだったわけですが。
自分達で加工することにより250円~300円になりまして3倍以上に。
因みに殻付きホタテ「10枚入セット3800円」だそうです。
なるほどなぁ。私には手が出ませんが(^^;
さて、この会社。とある人の力が大きいこともあり成功しているようです。
導いたのは元「伊藤忠商事」の商社マン。
更には加工食品の卸会社を経営したこともある方でした。
震災を機に生まれ故郷の宮城に戻って、6次産業を始めようとしている漁師さんと出会いオーガッツを立ち上げることになったそうです。
「家も船も全部流されたけど、今から新しい漁業をやるといっていた。食べる物も無いときにすごい事言うなと」
この立花さんは、食品流通に携わってきた経験があるわけでして。
人脈とかもあるでしょうし精通しているわけです。それを生かして海産物を使った商品を開発しているようです。
仙台みそにホタテの貝柱を漬け込んだ「味噌漬けホタテ」
貝柱10個とヒモが入って4500円と。
美味そうだけど手が出ないよ!
という感じですが、人気商品で500個を販売しているそうです。
元商社マンの方は、家族を東京に残しての単身赴任。
オーガッツを設立するときに雄勝に住民票を移したそうです。
「地元の人やオーガッツのメンバーにも「40代をささげます」と伝えた。片手間ではなくがっちりやるという姿勢」
こういう事でしっかりと信頼を得ることも大切ですし。
商売分かっている人は違いますよねぇ…ここら辺が最初に紹介している会社とは違う所かも知れません。
そして、新たな商品開発は続き。
これから旬を迎える「三陸わかめ」を売り込もうと、東京のサンシャイン60の社員食堂に乗り込んでました。
「わかめのしゃぶしゃぶ」
春先にしか食べられない旬の味だそうでして。
何もつけなくても美味いそうです。すげぇ! 早速採用されていましたが…売り込み方が違いますねぇ。
すごいなぁと感心していました。
【今日の纏め】
・番組の最後の纏めでも行っていたのですが。「震災を機に過去の慣習を打ち破り新しい仕組みを作る」
・6次産業というのが裾野を広げているなぁというのを実感しました。
・新しい水産業の形が出来るかも知れません。
・最近出来た言葉だと思ってたんですけどねぇ…こういうチャレンジが復興に結び付くことを願うばかり。
・とはいえ、牡蠣もホタテも美味しそうだけど、私みたいな貧乏人には手が出ないよなぁなんて思ってましたが^^;