ガイアの夜明け 感想

今日のガイア『中国とどう向き合う? 農村少女とトヨタの10年』

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。
 誤字脱字、支離滅裂となってますがお気になさらず

ニッポンの生きる道~第3弾~『中国とどう向き合う? 農村少女とトヨタの10年』

中国10年の急成長ぶりは目を見張る物があります。
今や日本を抜いてGDP2位の経済超大国ですからねぇ。

それと共に都市と農村の収入格差は広がるばかり。
10年前からかなり差がありましたが、今では3倍以上。凄まじい勢いで格差が広がっています。
その裏側はどうなっているのかという所に注目するのが今日のガイアのようです。

【中国の出稼ぎ農村少女】

中国の少女は2009/12/22にも放送してます。
って5回も放送しているのか。

2002年

2月中国の河南省の寒村から出稼ぎに出る18歳の少女「厳建麗」さん
妹たちの学費を稼ぐためと一大決心でした。
家族の月収1400円…という都市の1/20という格差がありました。
別れるときは家族皆涙に暮れていましたが…。広州の中山市工業都市。
メイドインチャイナの一大都市。
その明陽電気というメーカーに勤めていました。そうそう。変圧器のメーカーでしたね。
怒られながらも電気配線図面との格闘の日々。

送られて来た手紙に涙していたり…
がんばり始める姿が放映されてました。

2005年

明陽で働き続けていまして、そのがんばりでボーナスを沢山貰えたので帰郷することに
我が家へと向かう道…金を送るために帰省も我慢していたんですもんねぇ

久々に出会った家族はまた涙。
おみやをあげたりして久しぶりの再会を懐かしんでました。

そのとき次女に言っていた台詞

「勉強が出来ないと出稼ぎに行くしか無い。出稼ぎは辛いよ…」

これが後に現実になろうとは…

この頃住宅バブルの真っ最中。
上海の住宅価格は5年で倍増する勢い。
マンションを投機目的で買う人も多くどんどん値上がりしてました。

2007年

建麗は結婚して人妻になってました。社内恋愛での結婚。
ちょいと髪の毛が独特な旦那さんでしたが。
村に土地を買いたいと言っていたけれども村にもバブルは押し寄せて土地価格を5倍にするほどでした。
次女も高校受験に失敗し…出稼ぎに出るようになっていたという。

家族6人はバラバラになっていました。

都市は建設ラッシュ。
中山市でも人口は300万人を突破し明陽電気も400人だった従業員が1100人まで増加して。
建麗さんも月収が9000円から32000円になっていました。

父親も…次女も同じ会社で働くという…ことになってましたが。

2008年

北京オリンピック中に建麗に子どもが生まれてました。
ただ「2008年9月にリーマンブラザーズの破綻」
リーマンショックは中国をも遅い、大きな外資系工場も次々倒産。
広東省では6万2400者が廃業したというすさまじさ。

それでも建麗は働き続けてリーダーになり。稼ぎは月収45000円まで伸びてました。
15年ローンで450万円のマンションも購入していました。

しかし三女も出稼ぎに出てくるようになっていたという事実も…。
結局皆都会に出てきて出稼ぎという事に。
なんか寂しい話ですねぇ。日本も昔はこうだったでしたっけね。

2012年4月

明陽電気は、変圧器メーカーから、「風力発電」を主力とする会社に成長していました。
従業員は400人から5000人になるという凄まじさ。
10年前は28億円だった売り上げは140億円にまで増えていたそうです。

そして理工系の学生を増やすなど人材も高学歴の人材を増やすようになっていました。

そんな中「建麗」は辞めていました。
変圧器部門は縮小されているというのもあり2人目が生まれた事を契機に辞めたそうです。
あれ。一人っ子政策だから1人だけかと思ってたんですけどね。

夫の実家に引っ越して、いずれは夫の実家で商売を始めたいと言ってました。

他の家族は?

父は明陽の同じ会社で働き続けて…次女は体をこわして入院中…三女は結婚して双子が生まれて夫の実家にという状態に。
ふるさとは、母親と祖母が暮らし続けてました。家は変わらず昔のまま。
祖母は体をこわしていました。

そして寂れた村自体はどうなったかといえば。
いくつかの出稼ぎ御殿は出来ましたが、そこまで大きな変化は訪れず。
10年の経済発展の恩恵は受けられていませんでした。

都市と農村の格差は広がっていく一方のようです。

結局中国の出稼ぎ少女は…

時代の波に乗り稼ぎ人並みの幸せを手に入れる事は出来ましたが。
その波に押し出されてしまった感が。

今後どうなると思いますか? と、問われ
「良くなると思います。明日はもっと良くなると信じています」

と明るく答えていた女性。
…10年でどうなってしまったんですかねぇ。
本当に良くなったと思ってますかね。

こう見て見ると、発展って幸せなんですかね。
底辺にいると、目先の金ぐらいしか興味を抱けなくなり生きる事に精一杯になってしまいますしね。
発展のスピードに追いつけなかったら弾かれてしまうのが今の中国なのかなと。

世界の工場ではなくなりつつある現在。
なんか違うでかい波が来そうな気がして怖いです。

【トヨタの10年】

世界の工場としては曲がり角に来ている中国ですが、市場としての規模は大きくなる一方。
GDPは伸び続けて2025年にはアメリカをも抜き去るだろうという予想が出ています。

2025年に325万台だった車の販売は、2011年には1850万台。
日本が421万台だからその規模が違います

そんな市場にトヨタも2002年から乗り込んでいる訳ですが。
かなり出遅れています。

中国の乗用車販売台数シェア(2011年)
1位 フォルクスワーゲン 17.8%
2位 ゼネラル・モーターズ 10.0%
3位 現代自動車 9.4%
4位 トヨタ自動車 6.9%
5位 日産自動車(ルノー含む) 6.6%

となっているようです。
直近では日産に抜かれたという話もあるようですが。

トヨタは、第一汽車、広州汽車と合弁企業を作り進出。
現在は生産拠点4カ所年間80万台を製造しています。
販売台数は88万台なのでほぼ中国で作って中国で売っている形となっているようです。

中国人のトヨタ車のイメージは「品質は良いけど高い」という物のようです。
トヨタのイメージは…「つまらない」というのが私の中にはありますが。

他社は?

韓国のヒュンダイも2002年に進出したそうで。中国三強の1角となっています。
なんと言っても「値段の安さ」が魅力
そして「中国向けのデザイン」というのにもいち早く取り組んできて、中国人好みの車を作っているようです。

「消費者が多様化する中でニーズに素早く対応することが重要」というのが現代担当者の談

シボレーすら190万円で帰るのにトヨタの同じクラスは250万円するという高級車っぷりのようです。

1位のフォルクスワーゲン

少ない排気量で高い出力というコンセプトのエコカーを販売。
小型化したエンジンでターボをつけて高出力にしているようです。
値段も手頃でエコカーの代名詞となりつつあるという。

軽自動車が得意な日本ですからこの分野でも行けるような気がするんですけどね?

価格・商品力・ハイブリッドカーで負けるトヨタ

中国市場ではもうぼろぼろという良く4位にいれるなぁという感じなのですが。
変えていかなければならない! と反転攻勢を始めたそうです。

ガイア独占取材! どんな内容かとワクワクしました。

『流通改革』

中国人の自動車の購入方法
・現物を見る
・代金を支払う
・そのまま乗って帰る←ポイント

どうやらナンバーはあとから来るそうでして。ノーナンバーで乗って帰っても良いらしいのです。
凄いなぁと思いましたが。

とはいえ、このような買い方をするので、販売店には常に在庫を置いておかなければならないそうです。
在庫の保管状況は勿論「野ざらし」

3ヶ月前にやってきて売れない自動車は、エンジンをかけようとするとかからないという酷さ。

在庫期間が長くなると「メンテナンス費用」と「保管費用がかかり」「部品交換も必要」になったりとコストが余計にかかるようになってしまうと言う。
そして長い間置かれていたら好まれないからまた売れないと。

「車にも鮮度がある」

ということで、車1台1台がどのように流通しているかを示すシステムを開発。
全ての車の情報が一目で分かるという凄まじい物でした。

「在庫の鮮度を重要視」
ということで、30日未満の在庫は黒色、30日以上60日未満黄色、60日以上の在庫は赤色と色分け。
経営会議などでも解りやすくなったのでツッコミが今以上に入るようになったり。

在庫が余っている店から、納品待ちになっている店舗に柔軟に回すなど出来るようになり。
余分なコストを落とせたようです。

『販売改革』

今までは販売店に来た客を待たせてしまい売れる物も売れない事が多かったそうです。
そのため、iPadを利用するシステムを開発。
客を待たせないように出来るだけスムーズに対応出来るよう「受付から管理」出来るようにしたそうです。

客が来店するとカメラが「車のナンバープレートを撮影」客の情報を取得するという。
以前来ていた客だったら、同じ接客スタッフに連絡したり。

3分以上待たせてしまっている客にはしっかり余っている手を割り振ったりと効率的な管理が出来るようになっていました。

そして担当者がつかない時間を無くすることで休日には50組対応で17台も売ったそうです。

『製造現場改革』

こちらは改革と言うよりも「人材育成」
10年間一生懸命育ててきた人材がそれぞれプロに成長していました。
それによって「トヨタイズム」が隅々まで行き渡ろうとしていました。

組み立てライン680人を束ねる中国人リーダーも、最初は日本人技術者に学んでいたそうですが。

「日本の技術者は現場に何度も足を運ぶことを教えてくれた」と。

それが染みついたリーダーは、現場でてきぱきと問題点を見つけて支持をする立派なリーダーになってました。

ただトヨタの弱さというのは「トヨタ基準」
品質が凄く厳しく、現地調達の割合が6~8割と他のメーカーより圧倒的に少ないという。
ユーザーの目に見える部分の部品の品質は日本メーカーにかなわないそうな。

それでもたたき上げられた調達のプロが日々頑張って部品工場巡りをしたりして調達力を伸ばそうとしていました。

『改革の結果』

中国独自のハイブリッドカーを生産することになり、新型カムリハイブリッドが完成していました。
価格は従来よりも75万円も安くなり燃費性能はぶっちぎりの良さ。

大々的にジャーナリスト向けに試乗会を行ったりしていました。

中国で勝つために…社長が語っていたのは。

「我々の技術が最新鋭といったらそこから陳腐化していく。絶えず新しい物を作り続けていく。トヨタのやり方にもっと誇りを持ってやっていけばいい」

トヨタの魂を持ちながらも常に新しい事に挑戦していくという形で中国で攻勢をかけていくようです。

【まとめ】

・中国の少女は時代の波にのまれ、なんだか10年で波瀾万丈な人生を送っていたようなすっかり別人だったし
・発展は家族をばらばらにさせる
・中国の格差は広がっていく一方

・トヨタの中国反転攻勢は独占取材するほどだったのかは解らない
・当たり前の事を当たり前にしている事を大々的に言ってもねぇ。あのシステムは凄いと思ったけどそれぐらいかな。
・改革と言うほどでもなかったし

・尺が足りないから出稼ぎ少女の話を入れたのかな…




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