ガイアの夜明け 感想

『ANA大逆風に立ち向かう~再生に向けた218日の記録~』【今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • 今日のガイアはANAについてでした
  • 出向社員の率直な気持ちや成長などを確認出来ました
  • 飛行機の売却交渉の裏側やホヌの飛ぶ姿が見れました

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。

ホノルル便も今はもう…

6月28日 羽田空港国際線ターミナル

フライトの案内ボードを見ると欠航だらけ
運航しているのはほんの数便です。

そこにANAの内藤さんがやってきました。
何を見ているのでしょうか

「どう言う客が乗っているかを実際に見る事によって
 マーケット需要がどう動いてを見たい」

内藤さんの仕事

客の動向を分析して運賃や座席数を管理すること
担当地域はアメリカ

夏を前にしたこの時期、気にかけている路線はハワイホノルル便

「この時間でホノルル便と行ったら日本人レジャー客でごった替えがあたりまえだった。
 全くそういうのがない」

乗客として目に付くのが外国人ばかり。
日本人の姿はありません。

実は使用する機種にも変化が。

元々は大型機が中心だったが今は中型機
それも座席は半分ぐらいしか埋まりません。

「大型機が満席に近い状態で日本のレジャー客が搭乗して
 ホノルルに定期便として毎日出発する環境に戻ってきて欲しい」

常夏の島ハワイ

コロナ前は157万人以上が訪れてました。

そこで成田-ホノルル線専用として世界最大級の旅客機を入れたのがANA。
エアバスA380

ウミガメはハワイの言葉でホヌというので、フライングホヌ(空飛ぶウミガメ)と名付けられました。

2019年5月は注目を集めました
座席数は520

多いときは週10便往復してましたがほぼ満席でした。

しかしコロナの影響がやってきます。

2020年3月から運休

そんな中コロナに負けないとある取り組みが

ホヌを活用した不定期イベント

レストランフライイングホヌ
取材した日は209人が参加してました。

様々なイベントや機内見学が出来て9800円~
8席しかないファーストクラスも体験可能

これはまさに旅行気分です。

メインは機内食。
ファーストクラスの機内食が食べられます。

「凄く大きくて本当ならハワイまで行って見たかった」

そんな声は内藤さんにも届いていました。

イベント参加者からのアンケート

「ハワイに行きたかった」
「ホノルル行きたい」
「A380に乗りたい」

などが記載されていました。
皆の思いが伝わります

「ホヌを何とか飛ばしたい」
内藤さんは何かを考えていました

航空業界

日本の航空業界は長らく国内線はANA
国際線はJALという時代がありました。

しかし2010年JAL経営破綻し路線の拡大が制限されます。
そんなライバルを尻目に国際線拡大加速しました。

2015年には国際線の旅客数もJALを抜きました。
2019年には売上高2兆583億円に到達しました。

従業員数も2010年には32000人でしたが2020年には46000人に。
東京五輪を見越して採用を増やしていたのでした。

しかしコロナで大きな重荷になります
2020年度4046億円の赤字に。

これは海外の航空会社も直撃しています。
タイ国際航空が破綻したり
ルフトハンザでも38000人削減しています。

しかし復活の兆しも
アメリカではワクチン接種が進み国内移動が急増します。
賑わいを取り戻しているところも。

そこで大胆な戦略を取ったのはユナイテッド航空
コロナ後を見据えて小型機270機購入を発表
僅かながら光が差し込んでいた。

2015年からANAHDの社長である片野坂氏

ネットで繋いだ社員に訴えかけてました。

「2021年度はなんとしても黒字化を達成しなければならない
 自分たちの力でコロナの危機を乗り切り再び成長軌道に戻っていく」

しかし客を乗せて飛ばなければ稼げない業界です。
そこで力を入れたのは貨物

コロナ禍にあって貨物輸送が大幅に売上を伸ばしてました。

旅客需要が激減しているときに、日本中で巣ごもり需要もあって貨物需要が増えていました。

会社を支えている重要な部署に。

大量の貨物が飛行機の周りを取り囲みます。
シカゴへ向かう便でした。

「半導体や自動車関係の部品が大幅に増えている」

アメリカや中国の一部では需要が回復してました。

さらにベルギーから届いたのは…
ファイザー製ワクチン
ANAが輸送を担っていました。

貨物売上げ

売上高1605億円(国際貨物2020年度)

大きな柱となっていました。

コストを抑えるために出向制度

3/31関西国際空港
ここに出向する事を決意した人がいました。

井戸さん(25)

「入社したときは空港ってワクワクするし賑やかな場所だった」

井戸さんは航空業界に絞って就職活動。
2018年にグランドスタッフとして入社。
しかし2年でコロナが襲いました。

静まりかえった国際線カウンター
井戸さんの定位置は1年は主がいないままでした。

「ANAに残っていても辞めさせられるんじゃないか
 転職した方が給料も良いんじゃ無いかと思った
 出向だとANAという大きな器に守られたまま働くことが出来る」

4月2日奈良市

井戸さんの姿がありました。

出向先は?

登大路ホテル奈良

ミシュランガイドにも6年連続で掲載の高級ホテル
興福寺など観光名所も目の前
客室は14室で1泊5万円からという高級感たっぷり。
井戸さんはそこで1年働く予定です

「ホテルで働くのは初めてなので何も分からない状態ですが
 一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします」

と挨拶。
スタッフは22人だそうで少数精鋭。
皆さんホテル業界で腕を磨いたプロばかり。

挨拶しても特に盛り上がりもなく冷めた感じが怖かった。

研修などは無く初日から接客最前線へ

新人で一番下っ端。
客の荷物を持ち階段をかけ上がってました。
ただ大きな荷物を取り扱うのは慣れた物です。
グランドスタッフでしたから。

高級ホテルならではの接客は先輩を見て学びます
やはり空港のサービスとの違いに戸惑っていました。

「桜綺麗でした?とか些細なことをお話してあげると
 私のことを知ってくれていると特別感が…」

など指導を受けています。
覚えなければならないことは山ほど。

テーブルセッティングもその一つ。

「きれいにしていきましょうバランス良く」
「ここ開きましたもう少し…」

期待されているのは即戦力ですが前途多難でした。

ANA社員はどんなところへ出向?

専門家に聞いて見ました。

他にはどんな所に?

ANAグループから250社に1150人が出向している

ノジマ、成城石井、KDDI、高松建設
佐賀県三重県石川県、浦添市、鳥取県、秋田県、船橋市
航空業界とは別の所に出向していました。

テレ東にも出向社員がいるそうです。
5人が出向中

イベント事業部では河野さん28歳

2016年入社のANAの客室乗務員
当面の仕事はステージゼロの運営でした。

「絶対に経験できない分野で仕事をする良い機会」

テレ東のマスコットと仕事をするのは
総合プロモ部高瀬さん
2015年ANAウイングス入社の客室乗務員です。

番宣する仕事

「宣伝する文章も自分で考えてるので楽しい
 毎日新しい事が一杯」

受け入れ先はどういう風に決めている?

「ANAから要請した企業もあるが。
 企業自治体が受け入れ表明をした話も多い」

結果的に1000人以上が出向

給料はどのように支払われる?

企業自治体からANAにお金が支払われANAから社員に払われる
社員は今までと同じような給料を受け取ります。
人件費を削減しながら雇用を維持できます。

出向者はどんな思いが?

数々な競争の中で入社できた
憧れの空を飛んでいる人がいる出向することによって人件費で会社に貢献できる
出向から1年など期間限定で戻れる
ネガティブでは無くポジティブに捉えている
新たなスキルアップと考えている人もいる。

高級ホテル出向の井戸さん

場面が変わると井戸さんシカに襲われてました。
流石奈良です。

ホテルの寮に住み込みながら休みの度に観光地を巡ってました

7月25日
登大路ホテル奈良
井戸さんが出向して4ヶ月

「道路を真っ直ぐ行って頂いて2つめの通りに入口があります
 福寺に入れます」

落ち着いた対応をしていました。
長年ここに勤めているかのようです。

秘密は?

しっかり自分自身で行ったところをまとめて
客に良いスポットがあれば案内できるようにしていました。

奈良のピラミッドなんてのもあるんですね。
写真付きでお薦めスポットなどをまとめていたのです。

休みの度に観光地に行っていたのはこのため

来たばかりの頃は苦労していたテーブルセッティングも今ではサクサクと。

褒めませんと行っていた先輩が
「全く問題無い大丈夫です」と褒めたりしてました。
カメラの前だからでしょうかね。

井戸さん
「空港で働いていた時はマニュアル通りで淡々と業務をこなすだけだった
 同じサービス業でも全然違う接客をする。色々な刺激を貰っている」

充実した日々を送っている井戸さん
出向は2022年3月末までです。

正直な気持ちを語ってくれます

「寂しい空港には戻りたくない
 でもやりたかったのは航空会社で地上のスタッフなので葛藤中です」

休職する社員も

羽田空港

出向とは違った道を選んだ社員がいました。

3月下旬 ANAの客室乗務員として最後のフライトに向かう人が。
入社7年目杉江さん。

国際勤務が多くて多い時は月90時間空の上。
しかし今は常務時間が1/4となりました。

「私が利用したのは2年の休職制度。給料は出ません」

4月から理由不問で最大2年間求職が可能に。

杉江さんは実家に戻るそうです。

何故休職を?

「介護関係の資格取得を目指している」

「高齢の客などと機内で接する事が多々あった
 その際に遠く離れて暮らす祖母や両親の姿と重ね合わせることがあった
 公私共に介護の知識が必要になると思っていた
 これはチャンスかなと思った」

ANAにとっても休職制度は人件費抑制になります。

「空の飛行機を見ると乗りたいと思うだろうなと言う気持ちもあるが
 2年でまた大きくなって戻ってくる確信がある」
「その気持ちの方が大きい」と杉江さんが語ってました

巨額のコストはどう減らすか

航空会社にはどんな費用が?

人件費が大きなウエイト

五輪東京開催で2016年以降は2倍のスタッフを入れており
特に現場スタッフ採用をしていた。

採用したままなので人件費が重い

他の高いコストは?

飛行機を飛ばさなくてもかかる費用が沢山ある

空港のチェックインカウンター、バックオフィスなどの施設利用料

所有物ではないので賃料を払います。
コストも非常にかかる

飛行機が飛ばないので多くの飛行機が止まっている
駐機料これもお金がかかる

飛行機自体に金が掛かる

2020年は訪日外国人観光客が4000万人見込んで新しい飛行機を買っていた。

新規路線などのために飛行機を買いました。
しかしコロナで飛ばせない中足かせになりました。

飛行機の墓場

日本から8800km離れたロスの近く。
不思議な場所があります。

モハベ空港

砂漠真ん中に飛行機の群れが。
世界中から集まってきていました。
止まっている機体はエンジンが付いていないのです。
再利用できる部品が取り外され野ざらしに

飛行機の墓場

ANAやJALの機体もあります
1月羽田空港でモハベ空港へ飛び立つANA機が。
出発を複雑な思いで見送る社員がいました

会社の財産である飛行機が役目を終えようとしていました


「行っちゃったな」
調達部の山本さん48歳

「もったいないといえば勿体ないがやむなし」

山本さんが悔しさを滲ませるのは訳が。

2020年10月生き残りを賭けた経営判断

「事業規模の一時的な縮小に対応するため保有機罪数は大幅に圧縮」

ANAは飛行機35機削減

その全てを売却することが山本さん達の使命でした。

「運行をずっと支えてくれた機体なのに寂しい
 まだあと7年くらい使おうと思えば使える」

売却するのはB777-300

次に売却される機体は2003年に導入
羽田福岡など主要路線で運行していました。
機内はまだ綺麗です。

定期的な整備を欠かさずいつでも飛べるようにしてましたが、そのコストも重くのし掛かっていた

削減予定の35機をなるべく高く売らなければならない使命がありました

山本さん1998年ANA入社
4年前から調達部で機体や部品の売り買いをしていた

しかしコロナ後忙しくなりました。
それでも去年ANAは社員の給与を3割カット
山本さんの2人の息子は受験を控えていました。

家計への影響は?

「塾の費用とかかなり高い。
 賃金が抑えられている状態で維持できるか不安はあるが
 なんとかよくなるよう信じてやっていきたい思いが強い」

「こういうときこそやれることをやっていく」

1月15日
3月末までに売却する飛行機が残り10機

2ヶ月半で売り先を決める必要がありました。

しかし条件が厳しくて更に安い買い手が多いようでした。

相手からの提示額が想定以上に安かった

「コロナ前であればこの価格のおそらく倍」

中古市場の価格は去年1月は80億円でしたが。
今年7月には半値以下40億円切る程度に。

「思案のしどころ」

少しでも高く売りたいと考えます。

「小分けにして売ることで売却額高くなるように工夫している」

計画案を見せてくれました。

飛行機10機各機にエンジン2台
部品メーカーや商社などに買取り依頼してました。

機体10機エンジン15台です。

1月19日売却先と交渉へ
特別にカメラが入りました

「調整状況について教えて頂きたい」
「現在提示している価格以上で出すことは?」
「非常に厳しい」
「価格が上げられないのはどうしてですかね?
 市場的に限界ですか?」
「そこが一番問題になっていて、今以上の価格提示は難しい」

生々しいギリギリの交渉が続きます。

「社内で話は頂いていますか?
 何か価値を見いだして頑張って頂く事は?
 今よりかなり頑張って頂く事が本当に出来ないだろうか」

なかなかの交渉ですねぇ…。

「厳しいね」と漏らしてました。

1月29日
複数の交渉相手から最終価格提示がありうました。

前回よりも価格は上がってきたそうです。

山本さん
高値をつけた数社に売却決定

目標金額を11億円上回る結果に。

「短期決戦で短い期間で世本当によく来た」

これで35機の行先が決まりました。

7月15日羽田空港

大量売却の締めくくりの一機
アメリカの飛行機の墓場へ

「終わりましたねこれで」
「まずは会社の規模を小さくしてそこからまた飛躍していきたい」
「スト削減で会社に貢献していきたい」

飛ばせフライングホヌ

A380フライングホヌ
再びハワイに飛ばそうと考えている人が

内藤さんです。

「ぜひお盆に成功させたいと思って臨む」

ホヌをハワイ路線で復活させたいと考えていた内藤さん
片野坂社長に直談判します。

内藤さん
「国際線はあまり良くない状況が続いているが五輪が終わるのが8月8日
 翌日9日に運行したい」

503日ぶりに飛ばしたいと言いました。

ハワイは州指定の医療機関で検査して陰性なら10日の自己隔離が免除されます。

それを狙いました。

片野坂社長
「私たちにとって多客期だし他の路線へのヒントになる
 ホノルル戦は是非成功させましょう」

快諾してくれました

早速HP上で販売開始。
往復16万円~

6月10日にはある場所へ。
待っていたのは旅行代理店を受け持つANAのセールス担当者
オンラインでも大勢参加者が。

「シニア層や毎年ハワイに行っていたけれど我慢していた一般富裕層を取り込みを…」

普段なら協力してくれる代理店も。

「大々的な告知やプロモは一切自粛していこうと」

旅行代理店の多くが新規海外ツアーをしてませんでした
なので協力は得られず。

予約状況を見てみると埋まったのは
「97席」
「どちらかというと厳しい方に触れている」

一番の理由は

「帰国後日本で14日の自主隔離が必要であること」


あえてフライングホヌを飛ばす狙いは?

社長に聴いてみた

「500人乗りの飛行機なので損益分岐点をこえていくのは大変
 ホヌがハワイへと飛んでいく姿を見て
 客にまた行きたいなと思って貰えるならこの便は非常に意味がある」

広告みたいな物でしょうかね。

8月9日
その日がやってきました
搭乗口には客の列が。

ANAの内藤さんも見送りに。

「ハワイという行先とホヌとなるとレジャー層も多く見受けられる
 久々に一般の客が見れて嬉しい」

20時30分フライングホヌが飛び立ちます

搭乗客は目標にしていた3割に満たない145人
コロナが大はやりしてるのに145人もハワイに…。

空席が目立つが記念すべきフライト
7時間後無事ホノルルに到着したそうです。

多くの日本人がハワイ旅行が安心して楽しめる日がくるその日まで

ANAは必死で頑張っていました。

まとめ

ANAの必死の経営努力は凄いなぁと。
ただ感染爆発が起きている現状非常に厳しいですよね。
どんどん苦境に立たされていくような気がしてきました



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