ガイアの夜明け 感想

『その”弱み”を強みに変える!』【今日の「ガイアの夜明け」感想】

今日のガイアを3行で

  • その弱みを強みに変えるという事で弱点を売り出している地域の話でした
  • 鳥取県は厄介者の鳥取砂丘を伸ばそうと頑張っていました
  • 印西市は若い子育て世代が集まる街になっていました

※この記事はガイアの夜明けを見ながら自分のメモ書き的な感じで書いている記事です。放送内容を引用してます

今日のガイアの概要

東京から1時間開発に失敗したニュータウン
そこに世界的企業が進出していました。
外国からは印西は世界的に有名

そして広くて安いマイホームが手に入ると子育て世帯も殺到

災い転じて福となす逆転劇の秘密とは

人口も観光客も少ない鳥取県

鳥取砂丘は強風と砂塵で地元では厄介者
しかしその過酷な環境こそと乗り込む企業が続々。

それらを追ったのが今日のガイアでした。

鳥取県といえば何を思い浮かべる?

8割が鳥取砂丘をあげます。
東西16km、南北2.4km国内最大の砂丘
最大傾斜は32度 スキーのジャンプ台並です。

起伏に富んだ珍しい地形は壮観。
年間120万人が訪れる観光地

その巨大な砂地で栽培されているのは、らっきょうで、日本一の生産量を誇ります。

しかし天気の良い日は地温60度にもなる過酷な地形。
冬は雪で覆われます。
農作業する人は体中の水分が持って行かれると話します。

県民は砂丘は鬱陶しく行っても面白いとは思いませんし行こうとも思わないようです。

そんな厄介者の砂丘の上、人口54万4000人
日本一人口が少ない県です。

大手飲食チェーンも来るのに腰が引けてしまうほど。
松屋やロイホなど色々なチェーンが存在していません。
スタバも日本で最後に出来たほど。

スタバはないけど砂場はある

一時期話題になりましたね。

知事の自虐の言葉にはこんな想いがありました。

隣の島根にスタバが出来た。あろうことか鳥取県はない
こっちも悔しいから…

知事の発言は県民に火をつけた
砂丘の砂でコーヒー豆を焙煎して砂場コーヒーを作ったりとしてました。

自虐PR

鳥取の左側の島根でもかなり前からやっていました。

自虐カレンダーなんてものまであります。

2006年のキャッチフレーズ
島根は鳥取の左側です。

存在感の無さを話題にしたところ全国に広がりました

いまでは様々の地域がやる自虐PR

愛知豊根村

チョウザメが村の人口を超えましたので食べに来て下さい

人口の少なさを売りにして話題に
若い世代が移住する程になりました

愛知県豊橋市

罰ゲームではありません。好きでやってます

手筒花火の過激さを表現しました。
鳥取県も弱点を強みに変える取り組みをしていました

鳥取砂丘とブリヂストン

馬の背
GWも鳥取砂丘に来る人の多くがここを目指します。
馬の背は砂丘東エリアにあります。
観光は東の一部分だけだそうでして、西エリアは誰も観光客は来ません。
そこにブリヂストンが目をつけました
創業は1931年の作れないタイヤはないと言う会社。

モノレール用タイヤ、航空機用タイヤ、モータースポーツ用
鉱山車両用などなど

そんな企業が何をする?

今ブリヂストンでは常識を覆すプロジェクトが進んでいます
入社16年目の今さんが担当。

雪や氷悪路でも地球上の五大陸の様々な道を走れるタイヤを提供してきた
次は宇宙…月。月面を走る車両のタイヤ

月面は柔らかくさらさらの砂。
砂に埋もれたら命取りです。
3年前から実験が繰り返されてきました。

月の表面温度

昼110℃ 夜-170度

ゴム製は使えないので金属製のタイヤを作ります。
表面も内部も金属です。
砂が柔らかいのでタイヤも柔らかくしなやかにしています。

内部の金属を撓むように

周りを覆う柔らかい金属繊維はある動物をヒントに作られているそうで。

ラクダ

ラクダの足の裏はふっくら柔らかく全体が肉球になっています。
地面に付くと砂にめり込まないように広がります。
力を分散するように作られています。

実証実験では通常タイヤと金属タイヤを比較してました。

砂が深いと前に進もうとすることに抵抗が増えます。
できるだけ沈下しないようにすれば抵抗も減ります。
沈まない方がエネルギー効率が良い訳です。

実験のための人口砂場を作っていますが、120トンの砂を入れたが走れるのは十数メートル。
もっと広い場所が必要でした。

少しテストすると使い古された路面になる
広ければ開発速度も上がる

金属タイヤはパンクの心配がありません。
瓦礫が多い現場でも活躍が期待されています。

かなりの極限状態が月面
そこに向けた技術開発をすれば地球の極限環境で活躍出来るタイヤに最終的に繋がれば良い

そんなブリヂストンに鳥取県庁が砂丘を売り込みました。

産業未来創造課

企業と砂丘を結びつける場所です。
ホームページや紙媒体で全国企業に売り込んでいます。
チームリーダーが井田課長補佐です。

ブリヂストンが砂丘の視察にきました。

地救上で色々な所を走っていないのに月で大丈夫ですとは言えない
ここに来られてまずは第一歩スタートかな

開発担当の今さんも気に入りました
一気に勝負をかけたい井田さんでしたが…

海の近くは水分が多いため実験に適さない
海から離れた場所を探すが国立公園や保護エリアがあります。
そこを外して実験場所を探すのが大変でした。
イソコモリグモという貴重な生物がいたり貴重な植物がある場所はそもそも使ってはいけません。

適切な場所をみつけるのに時間が掛かりそうでした。

後日井田さんが向かったのは西の端にある鳥取大学乾燥地研究センター

広大な敷地は砂丘の上にあります。
品種改良した小麦の実験などをしています。
乾燥高温に強い小麦があるようです

センター長の辻元さん。
井田さんを手助けしたいと場所探しを手伝ってくれました。

究極の乾燥地が月面だけ
その過程で色々な技術革新が出てくる。
その技術は地球上に帰ってくる

その研究センターで穀物を育てている畑が空いたから使っても良いことになりました
幅17m縦130m。広さは十分です。
砂丘ならではの砂がありました。

ブリヂストンも納得してくれるはず

ドローンの実験

災害時に物資を運ぶドローンを実験している地元企業がありました

skyer社長

宇佐美さん
ドローン操縦技術などを教えています。

実証に関して言うとこれ以上無いフィールド
日本中どこを探しても鳥取砂丘しかない
強い海風と砂塵が持ってこい

災害時の物流シミュレーションをしていました。

鳥取砂丘は遮る物が無い
突風や砂が舞っている状況下でも安全に出来るかを実験
風6.6mです。地上では砂埃が立つぐらいですが…

災害時に水や薬品をドローンで運ぶ事業は他社も注目してます。

高度30mでの試験

地上ではたいしたことなくても砂丘では油断できません。
フラつく機体。風が強く舞っている
一刻を争う災害時はどんな状況でも飛ばねばなりません。

実験を繰り返す意味があります。

今後は30kg50kgと大型の物を配送するとなると。
大手飲料メーカーとの実験も予定されています

ブリヂストンの実験

鳥取に乗り込んできたブリヂストン。
井田さんが用意した場所に6種類のタイヤを持ち込んで実験します。
広さは申し分なしで砂の状態を調べます。
60cmの金属棒で砂の硬さチェック。柔らかくなります。
下に行くほど締まっているようです。
水分含有量を調べます。
乾燥しきった月面を走るタイヤ。
性能を確かめるのに絶好の環境でした。

全然轍が踏み固まりません。

手強い

これ以上無い褒め言葉が貰えました。
点の座標にデータになっているので後から長さを測ったり轍の深さが見れます。
やろうと思えば3Dプリンターで形を再現出来るようです。
朝から夕方まで丸二日間実験を繰り返します。
開発速度が格段に上がります。

ブリヂストンを切っ掛けに宇宙関連の実験場を常設予定です。

鳥取は若い人たちがどんどん出て行く
魅力的な仕事を増やす事が大事。
砂丘は鳥取ならではの資源なので砂丘を舞台にしたビジネスはまだまだです。

印西の発展

千葉県印西市人口10万人。
東京都心から電車で1時間です。
北総線や成田スカイアクセス線などがあります。
立地が良いけど知名度はいまいちな場所だそうです。

インパクトがある動画でアピールしてました。

そんな印西市に近年大きな変化の波が。
市民の6割が住むニュータウン
続々一軒家が建って完売する状態に。
274区画が完成して完売したそうです。

第1子が生まれて東京台東区から引っ越してきた斎藤さん一家
敷地面積51坪の一軒家が4000万円台で買えました。
敷地面積50坪は3000万円台からあるから割安です。

斎藤さん一家の買い物に付いていくと…
車で10分以内
ユニクロ、ニトリ、イオン、コストコ、飲食店チェーンも沢山
96店舗入るショッピングモールもありました。
玩具から日用雑貨食料品まで大抵近所で揃います。

引っ越して良かったそうですよ。

経済誌の調査では住み良さランキング7年連続全国No1
人口は年々増加しています。
若い子育て世代の移住者が増えているそうです。

印西市で増えているのは窓の少ない建物でした。
グーグルなどの世界的企業が建てた物…
窓が少ないIT系企業の建物といえば…データセンターですよね

何故人気に?

名前が読めないほど知名度はいまいちでしたが子育て世代の移住がが増えてる印西。

人気になった切っ掛けは千葉ニュータウンの失敗にありました。

1966年建設開始された千葉ニュータウン。
人口34万人が暮らす日本一のニュータウンを目指しました。
1984年一次入居開始されました。

木刈地区もその一つで当時から住む方に話を聞いていました。
子どもが中学に上がる頃に引っ越してきましたそうです。
その子どもも48歳になってるそうですが。

(移住)失敗したと思った。ここを買ったときは
鉄道運賃が高い

都心まで出るのに片道1300円は掛かるそうで往復2600円
北総鉄道北総線は東京駅から片道1300円
10月から15.4%値上げするという日本一高い鉄道

さらにバブル崩壊が直撃し開発計画は半分以下
入居14万人に減りました。
町には人が住まない造成済みの土地が多く残りました。

それが近年の発展の大きな切っ掛けに

使われていない土地に目をつけたのがジョイフル本田。
駐車場は3400台分確保。
そこら辺から多くの商業施設が進出してきました。
造成済みの土地が余っていたので広い庭付きの家が割安だという事も背中を押して大変貌を遂げたのです。

印西市には予想しなかったもう一つの変化

市街地からほど近い空き地で大工事が…

直系14mの深さ20mの立坑
さらに底には横穴がありその先にはトンネルが。
将来的に右派10.1kmまでトンネルが繋がるそうです。

東京電力パワーグリッド

船橋の変電所と印西市を電力ケーブルで繋ぐ工事の真っ最中

この地域の電力需要が2024年には3倍に増加するということで急遽トンネル作り電力ケーブルを繋ぐことに。
8年掛かるのを4年で作るそうです。
全社挙げての大工事です。

そんなに大量な電力が必要な理由

あちこちに出来たデータセンターの影響でした。

データセンターとは企業の大事な情報の詰まったサーバーを一括管理している場所です。
印西市にはグーグルなどのデータセンターが次々にできていて電力需要が急増
イギリスに本社があるデータセンターサービスなども拠点があります。

何故印西に作る?

印西は世界的に有名。
印西は地盤が固く東日本大震災の時も影響がなかった
研究論文や報告書にも印西の名前は沢山出てくる

実は印西市の一部は活断層がなく地震に強い地盤下総台地にあります。
地盤の硬さにありニュータウンの開発の失敗で広大な土地があったので大きな力に

勢いづく建設ラッシュ
大和ハウス工業は2030年までに東京ドーム7戸分のデータセンターを建設予定です。
10万坪の平地で高低差もない土地は珍しいそうです。
そういう土地が日本でも余ってるんですねぇ。
日本では最大級のデータセンターになる予定だそうです。

印西市は今大きな強みを手に入れていました。

印西市長の板倉氏
印西生まれ印西育ち
街を一望出来るスポットで色々語っていました。

昔は飛行場もあったそうです。陸軍の。

30年前はこういう風になると想像出来た?

長い年月かかってこうやって花開いたのが千葉ニュータウンの伝説

首都圏にある多くのニュータウンは高齢化してます。
しかしここは平均年齢44歳と若返りました。
高齢者とのバランスも理想的です。

更に住宅から外れると緑豊か。
自然と人のバランスも絶妙。

そのため最近のキャッチフレーズは…
インザイバランス

住んでいる人も

ここを出るつもりはない
子どもと街中を楽しむ事も出来る。自然と触れあうことも出来る
ずっとここで暮らしても良い

と語るほど良い町になっていました

鳥取砂丘の話2

鳥取砂丘
弱みの過酷な環境を逆手に取り組みを続けています。

砂丘の中にあるキャンプ場を視察に来たのはミサワホーム
砂丘の再開発計画に参加予定だそうです。

ミサワホームは南極の昭和基地の建設に携わったりしてきました。
その技術を導入するようです。

極致で培った物をどう住宅に生かすかを50年以上やっている
その開発の一貫で考えている

目指すのは過酷環境でも快適に過ごせる宿泊施設
長期滞在することで日帰りでは解らない魅力を知ってもらうそうです。

昼は暑くて夜は寒いとか、夜明けの風紋とか。
夕暮れに染まる砂丘とか
夜は月面気分だったりとか。

鳥取県の職員で売り込む井田さん
砂丘以外にもアピールしていることがありました。

星取県

街の灯りが少ないので星空が美しいそうです。
星取県として売り出していました。
土産品もつくっていた

特等席はとっておきの場所でした。

砂丘のあるばしょでは満天の星空が広がります
天然のプラネタリウムになっていました。

MASUYAMA MFG

社員4人の金属加工業者
井田さんは砂丘に大企業を呼び込むことで中小企業にもチャンスが広がると考えていた

最終的にロケットエンジンの何かを作りたい

と語る工場関係者。
鳥取砂丘を舞台にした取り組みをしていく事をはなしていました。

下手したら鳥取全体が砂丘のイメージがある
必ずしもプラスじゃないイメージ
鳥取砂丘には余地があり新しい使い道を作ることでそれを生かせる取り組みが出来る

と語っていました

まとめ

鳥取砂丘の産業利用。
広がると面白いですよね。
過酷な環境の負荷テストという感じしか使えない気はしますが。
それがどれだけ使われるかというと…ニッチですよね。

印西の発展は面白いなぁと思いました。
都心に近い広い土地というのは切っ掛けで大きく発展しますね

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